前回のOpenStack導入ではかなり不安定な印象があり、正直なところ運用に耐えられないと判断しました。
果たしてこの界隈のソフトはみな同じ程度の品質なのか?というわけで、今回はApache印のCloudStackに挑戦しました。
結果、あえて語ることがない程度には簡単で、しかし単純なbridgeだけするようなネットワークには向かないことがわかりました。
画面もきれいに整っていて、OpenStackほどはログをあちこち見なくてもトラブルシュートできました。(製品としては不満です。)
ところどころハマったので、結果はOpenStackのときと同様にまとめました。
OpenStackと比べた個人の感想。
いいところ:
- 導入が桁外れに楽ちん。ただしRHELに限る。
- 画面が桁外れにきれい。そして飽きても邪魔にはならなさそう。
- ISOイメージから簡単にOSがインストールできる。
- ログは大体2個見ればいいので楽。ちょっと出すぎだけど。
/var/log/cloudstack/management/management-server.log と /var/log/cloudstack/agent/agent.log の2つ。
よくないところ:
- L2ブリッジできない。
たとえば仮想マシンと物理マシンでIP以外の通信を扱いたい場合には向かない。
(Load Balancerなども使えるようなので、その関係である模様。L3/IPだけを使う、サブネットを別にしてもいいなどを割り切れるのなら、問題にはならない。) - 重い。
Management ServerがJavaでメモリを馬鹿食いする。また管理用にVMが2つ必須で、インストール直後でメモリ1.75GB消費という体たらく。
結果としては、悪くはないけれどダメです。特にブリッジができないのが痛い。
もうKVMとかをvirshで使えばいいような気もしてきましたが……やっぱりGUIがほしいのでもう少し続きます。